広告代理店の債務管理を効率化する5つの方法|業務の見直しからツール導入まで
広告代理店の債務管理は、業務フローや請求書の受領方法、案件コード、承認・支払ルールを整えることで効率化できます。そのうえで、債務管理だけを扱うツールを導入するか、販売管理システムで売上と支払を案件単位でまとめて管理するかを、自社の課題に合わせて選ぶことが大切です。本記事では、取引件数や費用配賦の課題を踏まえ、効率化の方法、ツールの選び方、導入後の確認方法を紹介します。
1. 広告代理店の債務管理で起こりやすい課題
広告代理店では、広告媒体社や制作会社、印刷会社など、複数の取引先への支払いが発生します。媒体費や制作費は案件ごとに内容や金額が異なるため、請求書の確認だけでなく、どの案件の費用かを把握する作業も必要です。取引先・案件・費目の情報が分散すると、支払額の確認や費用の集計に手間がかかります。
1.1 媒体費や制作費など支払先と取引件数が多い
広告代理店の支払先には、新聞社・出版社・放送局などの媒体社、交通広告や屋外広告の媒体社、制作会社、印刷会社、撮影会社などがあります。広告主からの依頼内容に応じて複数の外注先や媒体を利用するため、案件数が増えるほど、受け取る請求書や支払明細も増える傾向があります。ひとつのキャンペーンでテレビ、新聞、交通広告、販促物などを組み合わせることも多く、支払先の組み合わせは案件ごとに変わります。
請求書の受領先や形式が取引先ごとに異なると、担当者は金額や対象期間、案件名などを個別に確認しなければなりません。放送確認書や掲載紙などの実施を確認できる資料、発注内容、制作物の納品状況と請求書を照合する必要がある取引では、確認する資料が複数に分かれ、支払処理に時間がかかることがあります。
1.2 1枚の請求書に複数案件の費用がまとめて記載される
広告代理店では、支払先から届く1枚の請求書に、複数の案件の費用がまとめて記載されていることがよくあります。たとえば印刷会社から、A社のポスターとB社のチラシの印刷代が1枚の請求書で届くケースです。
この場合、担当者は明細を1行ずつ確認し、どの金額がどの案件の原価なのかを振り分けて記録しなければなりません。請求書の案件名が社内での呼び方と異なっていたり、案件番号が書かれていなかったりすると、確認にさらに時間がかかります。振り分けが遅れたり漏れたりすると、案件ごとの原価や収支を正確に把握しにくくなります。
1.3 請求書の確認や支払申請が属人化しやすい
請求書の内容確認や支払申請を、営業担当者や案件担当者が個別に担っていると、確認項目や判断の仕方が担当者ごとに異なる場合があります。案件の経緯や発注内容を知る人に確認が集中し、担当者が不在のときに請求内容の照合や申請が滞ることもあります。
また、請求書の保存場所や支払状況の記録方法が統一されていないと、申請済みかどうか、金額に変更があったか、どの資料を確認したかを他の担当者が把握しにくくなります。その結果、確認のやり直しや支払申請の遅れ、同じ請求書の重複処理につながるおそれがあります。
2. 広告代理店の債務管理を効率化する5つの方法
2.1 方法1 債務管理の業務フローを可視化する
まず、請求書を受け取ってから支払い、会計処理を終えるまでの流れを書き出します。広告代理店では、媒体社や制作会社から届く請求書を、営業担当者や案件担当者が確認してから経理へ回す場合があります。どの段階で誰が何を確認するのかを整理すると、確認漏れや二重処理が起きやすい箇所を把握できます。
| 業務の段階 | 確認・記録する内容 | 担当者の例 |
|---|---|---|
| 請求書の受領 | 受領日、取引先、請求金額、対象期間 | 案件担当者または経理担当者 |
| 内容の確認 | 発注内容との一致、案件名、費用の負担先 | 案件担当者 |
| 支払申請・承認 | 申請内容、承認者、承認期限 | 申請者・承認者 |
| 支払い・会計処理 | 支払日、振込状況、勘定科目、案件コード | 経理担当者 |
各段階の担当者と完了条件を決め、請求書がどこで止まっているかを確認できる状態にすることが、改善の出発点です。業務フローを確認したら、差し戻しが多い箇所や、特定の担当者に確認が集中している箇所を優先して見直します。
2.2 方法2 請求書の受領方法と管理ルールを統一する
請求書がメール、郵送、取引先の専用サイトなど複数の方法で届くと、担当者ごとに保管場所や処理方法が分かれ、未処理の請求書を見落とす原因になります。受領窓口を定め、紙の請求書と電子データのどちらも、受領後に同じ管理台帳や所定の保管場所へ登録するルールを設けます。
登録項目は、取引先名、請求書番号、受領日、支払期限、金額、案件コード、確認状況などに統一します。ファイル名も「受領日・取引先名・請求書番号」のようにルール化すると、後から検索しやすくなります。重複登録を防ぐため、請求書番号や取引先名・金額を照合する手順も決めておきます。
メールなどで電子データとして受け取った請求書は、電子帳簿保存法上、原則として電子データのまま保存する必要があります。保存方法や検索要件を確認し、紙に印刷するだけで電子データを廃棄しないようにします。詳しくは国税庁の電子取引データ保存に関する案内・制度の詳細は、国税庁「電子帳簿等保存制度特設サイト」をご確認ください。
メールなどで電子データとして受け取った請求書は、電子帳簿保存法上、原則として電子データのまま保存する必要があります。保存方法や検索要件を確認し、紙に印刷するだけで電子データを廃棄しないようにします。詳しくは国税庁の電子取引データ保存に関する案内を確認してください。
また、適格請求書等の保存が必要な取引では、請求書の確認・保管方法を社内ルールに反映します。仕入税額控除に必要な帳簿や請求書等の保存については、取引内容や事業者の状況を踏まえて国税庁のインボイス制度の案内を確認します。
2.3 方法3 案件コードを使って費用を正確に配賦する
広告代理店では、媒体費や制作費をクライアントや案件ごとに把握する必要があります。請求書を受け取った時点で案件コードを付け、会計処理や支払申請にも同じコードを使うと、請求書と案件別の費用を照合しやすくなります。
案件コードは、担当者が任意に入力するのではなく、案件を登録する時点で発行し、社内で共通して使います。請求書に案件が複数含まれる場合は、明細ごとに案件コードと金額を分けて記録します。
| 費用の例 | 記録する単位の例 |
|---|---|
| 特定案件に紐づく広告媒体費 | クライアント・案件・媒体 |
| 特定案件の撮影・デザイン制作費 | クライアント・案件・制作内容 |
| 複数案件に共通する費用 | 共通費用として記録し、社内で定めた基準に沿って配賦 |
複数案件に共通する費用は、配賦の基準と計算方法をあらかじめ定め、案件ごとに異なる判断をしないようにします。配賦の根拠も記録しておけば、案件別の原価確認や請求内容の照合に活用できます。
2.4 方法4 承認ルートと支払スケジュールを標準化する
請求書の金額や費目に応じて承認者が変わる場合は、承認条件を明文化します。たとえば、案件担当者が発注内容と請求内容を確認し、経理担当者が支払先・金額・支払期限を確認したうえで、社内規程に基づく承認者が決裁する流れを定めます。
支払期限から逆算して、請求書の確認期限、申請期限、承認期限を設定します。締め日や振込日も社内で共有し、期限までに確認が終わらない場合の連絡先や代行承認の手順を決めておくと、担当者の不在による処理の停滞を防ぎやすくなります。
承認者は支払の必要性や予算だけでなく、対象案件と請求内容が一致しているかを確認するなど、役割ごとの確認項目も明確にします。承認履歴と支払状況を記録し、未承認・未払いの請求書を一覧で確認できるようにします。
2.5 方法5 債務管理システムや販売管理システムを導入する
請求書の件数が増え、台帳への転記や承認状況の確認に時間がかかる場合は、システムの活用を検討します。請求書の登録、支払申請、承認、支払状況の管理を一元化すると、担当者間で処理状況を共有しやすくなります。
システムには大きく2つの選択肢があります。ひとつは、請求書の受領や支払処理に特化した債務管理システムです。もうひとつは、見積や請求など売上側の業務とあわせて、支払側の業務も案件単位で管理できる販売管理システムです。支払業務の効率化だけが目的なら前者、案件ごとの売上と原価をまとめて把握したいなら後者が候補になります。後者については5章で詳しく紹介します。
どちらの場合も、取引先名や請求金額だけでなく、案件コード、クライアント名、費目など、広告代理店の費用管理に必要な情報を記録できるかを確認します。会計ソフトへ仕訳データを連携する場合は、勘定科目や部門、案件コードの対応関係を事前に整理し、連携後の記録が社内の管理方法と一致するかを確かめます。
ツールを使っても、請求内容の確認や承認が不要になるわけではありません。誰が入力・確認・承認を行うかを決め、既存の業務フローに合わせて運用します。製品選定や試行の進め方は、後続の「債務管理ツールを選ぶときのポイント」「ツール導入を成功させる進め方」で詳しく扱います。
3. 債務管理ツールを選ぶときのポイント
広告代理店では、媒体費や制作費など、請求書の形式や費用の計上方法が取引先ごとに異なる場合があります。ツールを比較するときは、機能の多さだけでなく、自社の請求書処理や案件別管理に合うかを確認しましょう。
3.1 案件別の費用管理や権限設定ができるか
広告代理店で最も重要なのは、請求書の費用をクライアントや案件にひも付けて管理できるかです。案件コードを入力・選択できるか、媒体費や制作費などの費目とあわせて記録できるかを確認しましょう。複数の案件にまたがる請求については、明細ごとに案件を割り当てられるか、費用を分けて登録できるかも確認が必要です。
あわせて、支払側の情報を売上側の情報と同じ案件で確認できるかも見ておきたいポイントです。案件ごとの売上と原価(媒体費・制作費など)を一つのシステムで把握できれば、支払処理と同時に案件の収支も確認できます。
また、担当者や部署ごとに閲覧・編集できる範囲を設定できるかを確認します。経理担当者、案件担当者、承認者など、役割に応じた権限設定ができれば、請求情報へのアクセス範囲を管理しやすくなります。誰がいつ情報を登録・変更したかを確認できる操作履歴の有無も、選定時に見ておきましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 案件へのひも付け | 案件コードやクライアント名を登録でき、検索・集計に使えるか |
| 費用の割り当て | 請求書の明細単位や複数案件への費用配賦に対応しているか |
| 売上との一体管理 | 同じ案件の売上と支払(原価)をあわせて確認できるか |
| 権限・操作履歴 | 担当者ごとに操作範囲を設定でき、登録や変更の履歴を確認できるか |
3.2 支払依頼・承認の流れをシステム上で回せるか
支払先から届いた請求書をもとに、支払依頼を作成して経理へ回し、承認を得るまでの流れをシステム上で扱えるかを確認します。請求書と支払依頼の内容が対応づけて記録されていれば、経理担当者が案件担当者に確認する手間を減らせます。未申請・承認待ち・支払済みといった状況を一覧で確認できるかも見ておきましょう。
3.3 請求書の読み取りや会計ソフト連携に対応しているか
請求書の読み取り機能があれば、取引先名、請求日、支払期日、金額などの入力を効率化できます。ただし、読み取り結果に誤りがないか確認する作業は必要です。取引先ごとの請求書を使って読み取り精度を試し、項目の修正や内容確認がしやすいかも確かめましょう。
会計ソフトと連携する場合は、仕訳データの出力方法や連携できる項目を確認します。勘定科目、税区分、取引先、部門などをどこまで引き継げるか、既存の会計ソフトや利用中の形式に対応しているかが確認のポイントです。連携方法がCSVの場合は、出力項目を自社の仕訳ルールに合わせられるかも確認しましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 請求書の読み取り | 実際の請求書で、必要な項目を読み取れるか。読み取り後に修正・確認できるか |
| 会計ソフト連携 | 利用中の会計ソフトと連携できるか。仕訳に必要な項目や税区分を出力できるか |
| データ確認 | 読み取り結果や連携データの内容を、支払処理の前に確認できるか |
3.4 電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しているか
電子メールなどで受け取った請求書データは、電子取引データとして保存が必要です。ツールの説明に「電子帳簿保存法対応」と記載されているかだけで判断せず、自社の保存方法や運用が、適用される要件を満たせるかを確認しましょう。検索や画面表示など、実際に必要となる機能と運用方法をベンダーに確認し、国税庁の電子帳簿保存法に関する説明も参照してください。
インボイス制度に関しては、適格請求書に必要な情報を確認・記録できるか、登録番号や税率ごとの金額などを処理できるかを確認します。仕入税額控除の適用には、原則として帳簿と請求書等の保存が必要です。自社の取引や処理方法に応じて必要な機能を整理し、国税庁のインボイス制度の案内も確認しましょう。
| 確認項目 | 確認する内容 |
|---|---|
| 電子取引データの保存 | 受領した請求書データを保存し、必要な条件で検索・表示できるか |
| 適格請求書の確認 | 登録番号や税率ごとの金額など、処理に必要な項目を確認・記録できるか |
| 運用との適合 | 自社の保存・確認方法を説明し、法令上の要件に沿って運用できるかをベンダーに確認できるか |
4. ツール導入を成功させる進め方
4.1 現状の課題と導入目的を明確にする
ツールの導入前に、請求書の受領から支払データの作成まで、現在の業務フローを整理します。経理担当者だけでなく、請求書を受け取る営業担当者や支払を承認する責任者にも確認し、どの工程で手作業や確認の差し戻しが発生しているかを把握します。
課題は「処理に時間がかかる」といった表現にとどめず、対象業務や発生原因が分かる形にします。たとえば、請求書の受領先が複数に分かれている、案件コードの記載漏れがある、承認者が不在だと支払申請が止まるなど、実際の状況を整理します。
| 現状の課題 | 導入目的の例 |
|---|---|
| 請求書の到着状況を担当者ごとに確認している | 受領状況を一元管理し、未着の請求書を確認しやすくする |
| 案件コードの記入漏れを経理が後から確認している | 申請時に案件情報を登録し、確認や差し戻しを減らす |
| 承認者が不在のときに申請が滞る | 代理承認を含む承認ルールを整え、支払処理の停滞を防ぐ |
目的を定めたら、対象にする業務の範囲と、導入後にどうなれば目的を達成したと判断できるかを決めます。解決したい課題と導入目的を対応させておくと、必要な設定や運用ルールを選びやすくなります。
4.2 小規模な範囲で試行して運用ルールを整える
最初から全社の取引を切り替えるのではなく、特定の部署や取引先、一定期間の請求書など、影響を把握しやすい範囲で試行します。広告案件の債務管理では、媒体費や制作費など、請求書の形式や案件への紐づけ方が異なる取引を含めて確認すると、実運用で必要な条件を洗い出しやすくなります。
試行中は、請求書の受領、内容確認、案件情報の登録、承認、支払データの作成まで、担当者が実際の手順で処理します。既存の業務と並行して確認する場合は、どちらを正式な記録とするか、重複処理をどう防ぐかをあらかじめ決めておきます。試行の前に、次の点を決めておきましょう。
- 誰が請求書を登録し、誰が内容を確認するか
- 案件コードや費目が不明な場合、誰に確認するか
- 差し戻しや金額変更が発生した場合、どのように記録するか
- 支払期限が近い請求書を、誰がどのタイミングで確認するか
試行で見つかった入力漏れや承認の滞りは、担当者の注意だけに頼らず、入力項目や確認手順、権限設定の見直しにつなげます。運用ルールを整え、関係者が同じ手順で処理できることを確認してから、対象範囲を段階的に広げます。
4.3 導入後も処理時間やミスの件数を確認する
導入後は、導入前と同じ条件で業務の状況を確認します。処理時間だけでなく、手入力の回数、申請の差し戻し件数、支払期限までに処理できた割合など、導入目的に合った指標を選びます。請求書の量や取引内容が大きく異なる期間を単純に比較すると、変化の理由を判断しにくくなるため、比較する期間や対象をそろえます。
指標に変化があった場合は、数値だけで結論を出さず、担当者への聞き取りや処理記録も確認します。たとえば、差し戻しが減っていない場合は、入力項目が分かりにくいのか、案件情報の確認先が曖昧なのかを調べ、フォームや手順の変更を検討します。
確認結果と改善内容は関係者に共有し、変更した運用ルールや操作手順を更新します。導入を完了として扱わず、実際の処理状況に応じて運用を見直すことで、ツールを日常業務に定着させやすくなります。
5. 販売管理システムで売上と支払を案件単位でまとめて管理する
債務管理だけを切り出してツールを導入する方法のほか、販売管理システムで売上側(見積・請求)と支払側(支払先からの請求書・支払依頼)をあわせて管理する方法もあります。広告代理店では、同じ案件に売上と媒体費・制作費などの原価が発生するため、両方を一つのシステムで扱えると、支払処理と案件の収支確認を同時に進められます。
サイネット株式会社の広告業向け販売管理システム「ADMAN」では、支払先から受け取った請求書とあわせて支払依頼書を作成し、経理部門へ支払を依頼できます。新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・交通広告・販促物などの取引を中心に、デジタルサイネージや屋外広告の取引にも対応しています。支払先から届いた請求書が複数の案件にまたがっていても、各案件の原価として一括で登録できるため、1.2で挙げたような振り分けを1件ずつ確認しながら行う手間を省けます。作成した支払依頼書には案件名や案件コードが記載されるので、経理担当者もどの案件の支払いかをすぐに確認できます。請求書と支払依頼の内容をそろえて経理へ回せるため、1.3で挙げた「請求書の確認や支払申請の属人化」を防ぐ仕組みづくりにつながります。売上側では、作成した請求書を取引先へメールで送信することもできます。
導入企業からは、債務管理をスムーズかつ効率的に進められるようになったという声を多くいただいています。
債務管理と販売管理を別々のシステムで運用していて、案件ごとの売上と原価の突き合わせに手間がかかっている場合は、販売管理システムでの一元化も選択肢として検討してみてください。ADMANの機能の詳細は、製品ページADMAN製品ページでご確認いただけます。
6. よくある質問
Q1. 債務管理と支払管理は何が違いますか?
支払管理は、支払日や振込など支払いそのものを管理する業務を指すことが一般的です。債務管理はそれより範囲が広く、請求書の受領・内容確認、支払申請・承認、支払い、会計処理までの一連の流れを含みます。広告代理店では、案件への費用の配賦も債務管理の重要な要素です。
Q2. Excelでの管理からシステムに切り替える目安はありますか?
件数だけで一律に決まるものではありませんが、請求書の転記や照合に毎月まとまった時間がかかっている、申請済みかどうかを担当者に確認しないと分からない、案件ごとの原価集計が月末に集中している、といった状況が続く場合は、システム化を検討するタイミングといえます。
Q3. 債務管理システムと販売管理システムは、どちらを選べばよいですか?
解決したい課題によって異なります。請求書の受領や支払処理の効率化が主な目的であれば、債務管理システムが候補になります。案件ごとの売上と原価をまとめて把握したい、見積・請求から支払依頼までを一つの流れで管理したい場合は、販売管理システムが適しています。広告代理店向けの販売管理システムについては、5章をご覧ください。
Q4. システムを導入すれば、請求書の確認作業は不要になりますか?
不要にはなりません。システムは入力や照合、承認状況の共有を効率化しますが、請求内容が発注内容と一致しているかの確認や承認は引き続き必要です。誰が確認・承認するかを決め、運用ルールとあわせて導入することが大切です。
7. まとめ
広告代理店の債務管理を効率化するには、まず業務フローを可視化し、請求書の受領方法や案件コード、承認ルート、支払スケジュールを整えることが大切です。そのうえで、案件別の費用管理、支払依頼・承認の流れ、請求書の読み取りや会計ソフト連携、法令対応を確認してツールを選びましょう。債務管理だけでなく、案件ごとの売上と原価をまとめて管理したい場合は、販売管理システムでの一元化も選択肢になります。導入時は対象業務を絞って試行し、処理時間やミスの件数を確認しながら運用を見直します。
サイネット株式会社の広告業向け販売管理システム「ADMAN」は、売上側の請求業務から、支払先の請求書にもとづく支払依頼まで、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・交通広告・屋外広告・販促物などを扱う広告代理店の業務をまとめて管理できます。債務管理や案件の収支管理にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
役立つ情報をお届け!

サイネットでは、販売管理や経理業務に携わるお客様に向けて、月に1~2回お役立ち情報を無料で配信しています。
広告業に特化したサイネットだから、業務に役立つ基礎知識など広告業で働く方にお役に立てる内容となっております。




